ウォーキングとバイクと転職

50のオヤジが2年がかりで転職を目指します。息抜きのブログです。

転勤と転職

〇転勤というのはいつも疲れる。引継ぎやら残務整理で毎日バタバタする。そこに日常の仕事が加わるので、家に帰って夕飯を食うといつの間にか寝落ちする。


〇今度の転勤先というのが転職の練習みたいなもの。未知の仕事だ。事前練習にはちょうどいいのかもしれない。


〇降格された50男が転勤先にあいさつに行く。と、みなの視線が同情と憐れみ、そして軽い侮蔑を含んでいるのがよく分かる。人生何事も経験だ。窓際族の心が実感できる。


〇「あんたほどの人がまたなんで・・・」と言ってはくれるが、俺の力なんてたかが知れてることは自分がよく分かっているので「こんなもんです。」と笑って答えることにしている。なに、ほんの少し間借りするだけだ、と心に言い聞かせる。


〇皆が知ってる俺というのは「30~40前後の俺」だ。一番ノッてたころだ。プロ野球でいえば150Kmの速球をガンガン投げ込みMVPとか取りまくってた全盛期のピッチャーみたいな頃の俺だ。今の俺はおそらく120Kmも出せればいいところ。「そろそろ引退したら?」と肩たたきされる程度の力しか持っていない。現役で最前線を走り続けた俺にはそれが良く分かる。


〇うちに限らずみなどこもそうだと思うが、出世して現場離れが早かった人ほど自分の力を分かっていない。若いころの頭のキレはない。体も動かない。頑迷になる。今の時代を知らない。くだらないプライドが進取性を奪う。


〇俺も管理職だったが、正直言って仕事そのものは平易で誰でも出来るのが管理職だ。管理職が辛いのは判断にいろんな犠牲が伴う場合があることだ。精神的にやられる。出世したいなら人脈とゴルフ。どこまで自分を「人身御供」出来るかが重要。「社畜」というのはあまりにも残酷な言葉だ。誰だって社畜になんかなりたくない。でも社畜にならなきゃならない時もある。自分のためじゃなく部下のため、仕事のために社畜を装わなければならないタイミングが必ずある。だから俺はそれを「人身御供」ということにしている。


〇俺は人身御供をしたことはあっても「男芸者にはなれんよ。」って思ってたので自分のためのいわゆる「社畜行為」をしたことがない。ゴルフ場で「ナイスショット!」と上司に媚び笑いする時間をバイクに乗ってキャンプする時間にあてた。「仕事の恩は仕事で返す」を貫いた。その時点で出世街道というレールから外れた。武骨な性格と好んでくれた人もいたが、ほぼほぼ嫌厭された。「お前ホント馬鹿だな。あいつはいいヤツ、で終わるぞ。」とよく言われた。俺にはそちらの才能がなかっただけだ。管理職になった後のポストは人それぞれの価値観で違っていく、それだけだと思う。


〇管理職よりも現場の一線の方が仕事はきつい。絶えず新しい業務知識を身につけ顧客対応しなければならない。さらに場数がものをいう。経験の積み上げになる。管理職ばかりやってた人間は他の企業に転籍しても数か月も持たず、すぐに耐えられずに戻ってくる。現場を忘れ役立たずになっている。それを認めず転籍先が良くなかったっていう人もいるそうだ。世にいう「老害」だ。


〇年を喰っても「自分なんてこれっぽっちも世の中を分かってない。」と思うことが出来ればいつでもリスタートが出来る、と俺は信じている。人間は一生成長できると思う。だからとりあえず計画通りFP1級の勉強を続ける。うまくいくかどうかは分からない。だが転職に挑戦する判断は間違ってはいない、と思う。


〇とはいえ新しい業務の習得が最優先だ。給料をもらっているのだから。ここ2か月ほど心身ともに厳しくなりそうだが、なんとか乗り切ろうと思う。

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