ウォーキングとバイクと転職

50のオヤジが2年がかりで転職を目指します。息抜きのブログです。

高齢化と仕事

〇正月もあけた。さっそく仕事に忙殺されている。


〇去年10月にメンバーの1人が体調不良になった。その仕事を引き受けた。去年の11月に新たに1人が入院した。それも引き受けた。資料の山。俺はポイントしか見ないし聞かない。ガンガン承認する。いつの時代も担当者は素早い承認を求めるからだ。よほど複雑なものでもない限り、案件の把握から承認までの時間を5分以内と決めている。3人前やっても俺の給与は据え置きだ。高齢者の疾病による業務負担の増加は止まらないし、今後も続くだろう。


〇日本の企業というのは「あなたは歳だから。後釜がいるから。楽していいよ。」とは言わない。本人が黙っているうちはそのポストにつかせる。業務がハードになり、体調不良を訴える。そこではじめて交代を言い渡す。定年制延長の中、命をすりつぶしながら、それでも勤め続ける人がいる。居心地的にも賃金的にも転職がいいんじゃないか?と思うがしがみつく。その人は賃金が減る。キャリアアップもしない。これ以上ここに残り何を得るんだろう、と不思議に思う。


〇ちなみに俺の方は仕事が増えても賃金は増えない。会社だけが利益を積み上げていく。これが世にいう生産性の向上の実態で多くの企業にある姿だ。面白いのは経済学者が数字だけを取り上げ「企業もここ数年努力を重ねてますからね。」ってTVでコメントする人がいるところだ。「脳みそ大丈夫?」って思う。リップサービスなんだと思うが、過労入院してる人も見てるわけで、あまりいい発言とは言えないと思う。


〇俺はなまじっか心も体も頑丈なのでクタクタになるがへたばらない。仮病でも使って休もうか、と思うこともあるが、体がそれを許さない。バリバリ切り倒し張り倒す様な業務をむしろ楽しむ俺がいる。多忙であればあるほど心に火が入る。馬鹿か俺は?と呆れるくらいだ。自分の感覚では始業から30分くらいしかたってないんだが、いつしか外はどっぷり陽が暮れている。待遇はともかく、仕事そのものは嫌いじゃないんだろう。転職計画がとん挫中だが、今年こそ本腰で、とは考えている。


〇暗い世相になるのは、マスコミが必要以上に騒ぎたてるのも原因の一つだが、社会がいろんな不安定要素をはらんでいるため、とも思う。もっといえば、昔からそういう不安定さは絶えずあったけれど、今の時代はネットが発達してなんでもかんでも情報が流れちゃう、嘘も本当も垂れ流しで、という環境がこういう世界を作っちゃった、と言えなくもない。情報も自分で取捨選択し自分でその事象を良く考えないと「すべてが不安。すべてが絶望。」に流されてもおかしくない人が増えるであろう、と思う。先ほどの経済学者のようにTV上のコメントをする人もいる。実態を話せばレギュラー下ろされちゃうんだと思う。だから情報の鵜呑みは恐い。


〇「生きてる意味がない。」とか言って何の不自由もないかわいい女子高生が自殺したりするのは、ネット上のバーチャルリアリティをまともに信じ込み、自分に自信を失い、卑劣な書き込みなど喰らい、それを真に受けて、ということだとすれば、ネットは喫煙などよりよっぽどタチの悪い代物だ、と思う。そういいながら俺もブログにこんなものをかきこんでいるわけではあるが。こんなもん半分嘘でデタラメだ、なんならこの目でみてきてやろうか?くらいの人でないとネットは人を破壊する猛毒なのかもしれないし、そういう太々しさは歳を食わないとなかなか身につけられない。


〇人生の厳しさ、本当のやさしさ、そして強さ。自分だって高校の頃はそんなものの1つも分かりはしなかった。浮世の右も左も分からなかった。若者がいきなり世間のドブ泥をつかむ。それが今の世。相当のショックを受けると思う。ちなみに読んで分かるだろうが、俺は嘘を書かない。嘘を書いて10万円もらえるならば書くかもしれないが、こんなブログの記事なんて1円にもならない。ただ、少しストレートに真実を書きすぎている、というきらいはある。でも、別に悪いことではない、と思い書いている。現実は現実なのだから。


〇また、長々と脱線してしまった。


〇高齢者のお守りっこをしてる人は俺ばかりじゃないと思う。昔の会社なら老々介護だが、今の50代は老人に入らない。むしろ現場の最前線に投入される稼ぎ頭だ。だいたい65まで稼がせるのはいいが、頭も体も年を追うごとにハードな動きを強いられる。復古的なお言葉もあり、たまに他メンバー員を困らすが、やんわり諭してベクトルをあわせてもらうことにしている。老害者をチームから出したくない、というのが俺の腹だ。


〇余計な負担をみなに強いることはできない。今の時代を知ってもらえれば高齢者もまともに議論することが出来る。また、高齢者の経験値は決して馬鹿にできない。出番は必ずある。ここ一番での開き直りなんかは十八番で、泥沼化しそう、しかも時間の無駄が続きそうな局面で「てやんでいべらぼうめ!」が欲しい時などは、高齢者に会議の前に密かにネゴる場合もたまにある。「いいのか?任せろ。得意だぞ!」なんて笑いながら大抵は引き受けてくれる。


〇必要以上に干渉はしない。固定概念を持たない。人材を無駄にしない。サクサク粛々円滑に流す。これが今のビジネスの基本だと、この頃つとに思う。いやでもダイバーシティ的組織にならざろう得ない。組織力の最大化を図るため何を使うか、を考えるより、何を捨てるか、を考えるほうがうまくいく場合もある。あらゆる方向から考える、みんなで知恵を出し合う、それが必要な時代だ。

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