ウォーキングとバイクと転職

50のオヤジが2年がかりで転職を目指します。息抜きのブログです。

お金について

〇前回はジェンダー、今回はお金。あんまり人が書かない内容だと思う。なんのブログか自分でも分からない。ただ、なぜかそれについて書きたくなった。


〇この頃痛く金欠だ。金欠というのは難病で一度入るとなかなか出ることができない。


〇俺は若い頃から「金欠病」だった。入っても身につかない。自分に使ったのはほんの少しで、ほとんど人のために使ってきた。家族だったり友人だったり、義務や付き合いで飛んだ。俺のような人間ばかりなら日本に不景気はない。ガンガン金が回る。江戸っ子状態だ。


〇そもそもお金がないと生活に困るから人は働く。最初は一生懸命働く。


〇でも人生いろんなことが起きる。病気したり、収入が減ったり、余計な法律ができたり。でもたぶんなんだが、それが金欠になる主因ではない。持ち直す人も多い。


〇じゃあ、なにが悪いのかというと、人間関係に端を発して崩れた人が多いような気がする。人のことは言えないがまずは「転職」。「離婚」と「不倫」はセットだ。家庭が崩壊する。住所を転々と変え、最後は雪だるま式の借金が返せなくなる。


〇人間関係は難しい。周囲とうまくいかないとダメージが残る。ちょっとしたダメージでも、毎日受ければ積もり積もって相当の損傷になる。人はそれでも頑張る。金を得るためだ。暗い湖の底に潜り続けるようなものだ。そこで職を変える。特定の異性と交際をする。資金も家族も失っていく。


〇そうしているうちにボートが近づく。「もう楽になりなよ。十分やったよ。」と。「行っちゃだめだ。」と分かっていても水面に上がる人がいる。これがいわゆる「お金の脱落者」だ。全体の1割弱だ。明るい水面の上では笑顔で人々が待っている。「自己破産」だの「債務整理」だの「補助金」だのといったプラカードを抱えて。


〇親は子を捨て、子は親を捨てる。肉親の生前の借金を踏み倒す。相続放棄が横行している。こういった人たちもボート乗船組の予備軍だ。


〇これらを差し引き、現在金銭的にまっとうな感覚の日本人は全体の8割強くらいかと思う。ただ多くの人の生活が苦しい。脱落者との違いは「根性と良識のあるなし」くらいでしかない場合も多い。そんな中でみんな生活している。うち4割の人達はお金を貯めることに成功している。日本人全体に占める割合は3割強、といったところだ。


〇たいがいお金が貯まる人は積立型の定期預金を作っている。定期には手を付けず残額を使い切る形で生活する。昔からのやり方だがこれが一番確実に貯まる。やり繰り癖がつく。収入は増えないが、無意識に支出を抑えているので貯まる。ある程度貯まると一部を投資に回せる。


〇これが出来る人のうち、借入がうまい人はその中でも4割ほどだ。日本人全体で考えると、貯金も借入も上手な人は全体の1割強くらい。ちなみに貯金が出来ない人で借入がうまい人を見たことはない。


〇貯金があってもあえて崩さず借りた方がいい時がある。借入がうまい人はお金のバランス感覚に優れた人で、借りるタイミングや金額が絶妙だ。貯めるだけの人間との違いは「金は使うためにある。」という原理原則を知ってるというところかもしれない。「貯めるためにある」と思ううちは借入上手になれない。


〇貯金も借入もうまい人の中でもお金の使い方がうまい人は5%くらいだと思う。日本人全体の中で100人に1人いるかいないかだ。ここでいう「お金の使い方がうまい」とは「生き銭を使える人」という意味だ。


〇お金は使い方ひとつで宝にも紙屑にもなる。使い方がうまい人は今は効果が出なくても将来必ず効いてくるものや、ここ一番の勝負にガツンと使える人で、生き銭を使える人の金の使い方は見ていて惚れ惚れする。もちろん俺は使い方が下手くそもいいところだ。センスのかけらもない。


〇「煙草をきっぱりやめた奴と生き銭を使える奴は信用していい。」と言う先輩がいた。客を見る物差しだ。忍耐、信用、賢さという意味なんだと思う。確かにそういう客は間違いがなかったと思う。


〇金とは何十年も付き合っているが本当に難しいものだと思う。生かすも殺すも自分次第。下手すればお金のために信頼を失う。社会的に殺される。逆に目がくらめば取りつかれて守銭奴になり下がる。人が金に左右され泣き笑いする。そんな姿を目の前で見ながら「なんと虚しいことか。」と何度も思ってきた。


〇結論。金はホドホドあれば良かないか?生きるために得る。生きるために使う。それでいい、と思う。将来のためとか子孫のためとか、それって本当に必要か?金に振り回される人生って自分が望むものなのか?そんなことより大事なものってあるだろ?って思う。金に笑われているのかもしれない。

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