ウォーキングとバイクと転職

50のオヤジが2年がかりで転職を目指します。息抜きのブログです。

転職の話を切り出す

〇転職の話を職場で切り出した。来年3月に退職を予定していること、スカウトも2社ほど入っている、採用の合否は分からないが転職活動をはじめていることなどだ。


〇会社は薄々知っている。ここで条件が上がる。それは良くある話だが「昇格推薦で残留して欲しい。」だ。


〇別に俺を気遣う言葉ではない。会社が回るか回らないか、代用の人間が見つけやすいか見つけにくいか、それだけだ。本当に必要な人間ならそもそも降格されない。適材が見つかり次第「はい、さようなら。」だと思う。


〇だが俺は馬鹿だ。馬鹿なので残留することに決めた。来春まで待つ。


〇会社は俺の性格を知り抜いている。強気に見えるしシャアシャアと話すが、くそ真面目で情に流されやすく、頼まれれば嫌とは言えない人間だ、ということを知っている。古い日本人の典型みたいな男だ。


〇ただ、1年なんてあっという間だ。来春に昇進昇格がなければ会社側の約束反故になる。だから俺も完全に吹っ切れる。即転職しても会社は文句が言えない。俺は仁義を通した上で気持ちよく決別することが出来る。それもいいか、と思う。


〇ここ5年かなりの収入減だ。そいつを取り戻すのは至難の技で、絶滅危惧業種となればなおさらだ。


〇仕事は日を追ってハードになる。はやく転職した方がいいと第六感が告げている。体もあちこちガタガタだ。でも俺は馬鹿なんだと思う。上司に「頼む。」と頭を下げられれば「今以上にやってやりますよ!」と答える、本当に使いやすい馬鹿なんだと思う。


〇曰く「あいつは器用貧乏。」 曰く「なんでもオールマイティって損だよな。必殺技がないと。」・・・俺もそう思う。「下手に器用なら不器用な方が生きる道も簡単に見つかるのかもしれない。」と。「全てが優秀にバリバリこなせる」なら別だが、「中途半端になんでもできるタイプ」は最後まで最前線に投入され、ボロボロの雑巾のようになるまでこき使われる。


〇俺みたいな日本人がかつては大勢いた。それが日本経済を支えてきた。今はちがう。


〇期待はしないが「最後の御奉公」になるのか否か。いずれにせよここ1年は再就職活動を休止する。


〇来春まで転職しないことに決めたので、このブログも今月いっぱいをもって閉鎖する。書き続ける意味がない。昇格が空手形になったら、また新しいブログをたてたいと思う。


〇これまで訪問してくれたみなさんに感謝したい。みなさんに大いなる幸があらんことを!
                                        完

仕事を早く処理するスキルを身につける簡単な方法

〇これは男性あてに書く内容だ。


〇女性は仕事が早い。動きも無駄がない。


〇俺は仕事が早いと同性から言われる。でも女性に言わせれば「普通か少しハヤい」程度の域を出ない。


〇男性の中には大変仕事の処理が遅く「時間考えてます?」って人がいる。女性でも、若い人にチラホラとてもスローな人がいる。おそらくなんだが「料理経験のあるなし」が大きいと思う。


〇家庭の主婦は40分もあれば2~3品パパっと料理を作ってしまう。料理をはじめてやったころの俺は同じものを作るのに1時間30分ほど費やしてしまった。そこで母の横に立ち、手際を見せてもらった。なにが違うのか?答えは「無駄のない動き」だった。


〇切る作業、煮る作業、焼く作業。時間のかかるメニューやさっさと作れるもの。材料の切り回しと残ったおかずにひと加工。こんな要素を女性は頭の中で素早く組み立て、優先順位をふって、即実行に移す。毎日やってるからドンドン早くなる。作るたびに工夫が入る。仕事の効率化、合理化を女性に教えなくてもいいのは、日頃から炊事をしているからだ。


〇肉じゃがを例にとる。大量に作り置きするのはいいが口飽きして残していた。そのうち気づいた。「残ったやつは翌日カレー粉を入れればカレーに変身する。」と。さらに残った肉じゃがを2つに分けて、片方はシチューにした。冷凍保存した残ったカレーを使ってカレーうどんを作った時もある。1つの肉じゃがを繰り回す工夫。これが仕事上での商品開発力につながる。


〇買物した材料を全てを腐らせず使い切ることは難しい。少しでも無駄にしないよう、冷蔵庫の中身と相談しながらメニューを考えていく。財務、在庫管理に直結のスキルだ。


〇このように、炊事を続ければ仕事の処理速度も上がる。ビジ雑誌を読むより実践的で身につくのが早い。仕事が早い人は手を休める時間なく、複数の仕事を並行して処理する。これは「おかずを作りながら味噌汁を作る。すこしでも時間が空いたら食器洗いもやってしまう。」この過程と同じだ。


〇そりの合わない職場の女性などには、料理の話から入ると場が和むこともある。「オリーブオイルって使い道なくてあまっちゃう。」とか「パスタソースってムズイよね。俺なんかいつもトマトピューレでごまかしちゃう。」というと「ぺペロンチーニは?ニンニクと鷹の爪しかいらないしオリーブオイルも掃けるわよ。」とか「料理するんだ。意外!」など、笑顔が出たりする場合もある。俺が料理を教わる形になるので、女性もタメグチで気軽に話せる。話題も無難だ。


〇でも、炊事って自発的にはやりたくないものだ。それを強制的にやらねばならない環境に置く方法がある。おおかた予想はつくと思うが、そう、「男の一人暮らし」だ。


〇一人暮らしを経験した男に器用な人が多いのは潜在能力の優劣ではない。上述したような理由からだ。さらに洗濯掃除に買い物など諸々のことを自分でしなきゃならない。やるを通じ無意識のうちに知恵と工夫をこらす。


〇感謝の気持ちももてるようになる。自分はなにもせず黙って飯が出る。風呂に入れる。洗濯された衣服が着れる。そのありがたさ。


〇俺は進学希望の息子に「自宅から通えない学校」という条件をつけた。今では安アパート近隣の商店や飲食店と懇ろで、そこの主人とお茶飲みまでするらしい。各種物価も頭に入ってるしスーパーの赤札時間帯もバッチリだ。随分とたくましくなったと思う。


〇旦那や恋人の手料理なら女性も「まずい」とは言うまい。「また作ってね。」って笑ってくれると思う。男子厨房に立つべし、って思う。

高齢化と仕事

〇正月もあけた。さっそく仕事に忙殺されている。


〇去年10月にメンバーの1人が体調不良になった。その仕事を引き受けた。去年の11月に新たに1人が入院した。それも引き受けた。資料の山。俺はポイントしか見ないし聞かない。ガンガン承認する。いつの時代も担当者は素早い承認を求めるからだ。よほど複雑なものでもない限り、案件の把握から承認までの時間を5分以内と決めている。3人前やっても俺の給与は据え置きだ。高齢者の疾病による業務負担の増加は止まらないし、今後も続くだろう。


〇日本の企業というのは「あなたは歳だから。後釜がいるから。楽していいよ。」とは言わない。本人が黙っているうちはそのポストにつかせる。業務がハードになり、体調不良を訴える。そこではじめて交代を言い渡す。定年制延長の中、命をすりつぶしながら、それでも勤め続ける人がいる。居心地的にも賃金的にも転職がいいんじゃないか?と思うがしがみつく。その人は賃金が減る。キャリアアップもしない。これ以上ここに残り何を得るんだろう、と不思議に思う。


〇ちなみに俺の方は仕事が増えても賃金は増えない。会社だけが利益を積み上げていく。これが世にいう生産性の向上の実態で多くの企業にある姿だ。面白いのは経済学者が数字だけを取り上げ「企業もここ数年努力を重ねてますからね。」ってTVでコメントする人がいるところだ。「脳みそ大丈夫?」って思う。リップサービスなんだと思うが、過労入院してる人も見てるわけで、あまりいい発言とは言えないと思う。


〇俺はなまじっか心も体も頑丈なのでクタクタになるがへたばらない。仮病でも使って休もうか、と思うこともあるが、体がそれを許さない。バリバリ切り倒し張り倒す様な業務をむしろ楽しむ俺がいる。多忙であればあるほど心に火が入る。馬鹿か俺は?と呆れるくらいだ。自分の感覚では始業から30分くらいしかたってないんだが、いつしか外はどっぷり陽が暮れている。待遇はともかく、仕事そのものは嫌いじゃないんだろう。転職計画がとん挫中だが、今年こそ本腰で、とは考えている。


〇暗い世相になるのは、マスコミが必要以上に騒ぎたてるのも原因の一つだが、社会がいろんな不安定要素をはらんでいるため、とも思う。もっといえば、昔からそういう不安定さは絶えずあったけれど、今の時代はネットが発達してなんでもかんでも情報が流れちゃう、嘘も本当も垂れ流しで、という環境がこういう世界を作っちゃった、と言えなくもない。情報も自分で取捨選択し自分でその事象を良く考えないと「すべてが不安。すべてが絶望。」に流されてもおかしくない人が増えるであろう、と思う。先ほどの経済学者のようにTV上のコメントをする人もいる。実態を話せばレギュラー下ろされちゃうんだと思う。だから情報の鵜呑みは恐い。


〇「生きてる意味がない。」とか言って何の不自由もないかわいい女子高生が自殺したりするのは、ネット上のバーチャルリアリティをまともに信じ込み、自分に自信を失い、卑劣な書き込みなど喰らい、それを真に受けて、ということだとすれば、ネットは喫煙などよりよっぽどタチの悪い代物だ、と思う。そういいながら俺もブログにこんなものをかきこんでいるわけではあるが。こんなもん半分嘘でデタラメだ、なんならこの目でみてきてやろうか?くらいの人でないとネットは人を破壊する猛毒なのかもしれないし、そういう太々しさは歳を食わないとなかなか身につけられない。


〇人生の厳しさ、本当のやさしさ、そして強さ。自分だって高校の頃はそんなものの1つも分かりはしなかった。浮世の右も左も分からなかった。若者がいきなり世間のドブ泥をつかむ。それが今の世。相当のショックを受けると思う。ちなみに読んで分かるだろうが、俺は嘘を書かない。嘘を書いて10万円もらえるならば書くかもしれないが、こんなブログの記事なんて1円にもならない。ただ、少しストレートに真実を書きすぎている、というきらいはある。でも、別に悪いことではない、と思い書いている。現実は現実なのだから。


〇また、長々と脱線してしまった。


〇高齢者のお守りっこをしてる人は俺ばかりじゃないと思う。昔の会社なら老々介護だが、今の50代は老人に入らない。むしろ現場の最前線に投入される稼ぎ頭だ。だいたい65まで稼がせるのはいいが、頭も体も年を追うごとにハードな動きを強いられる。復古的なお言葉もあり、たまに他メンバー員を困らすが、やんわり諭してベクトルをあわせてもらうことにしている。老害者をチームから出したくない、というのが俺の腹だ。


〇余計な負担をみなに強いることはできない。今の時代を知ってもらえれば高齢者もまともに議論することが出来る。また、高齢者の経験値は決して馬鹿にできない。出番は必ずある。ここ一番での開き直りなんかは十八番で、泥沼化しそう、しかも時間の無駄が続きそうな局面で「てやんでいべらぼうめ!」が欲しい時などは、高齢者に会議の前に密かにネゴる場合もたまにある。「いいのか?任せろ。得意だぞ!」なんて笑いながら大抵は引き受けてくれる。


〇必要以上に干渉はしない。固定概念を持たない。人材を無駄にしない。サクサク粛々円滑に流す。これが今のビジネスの基本だと、この頃つとに思う。いやでもダイバーシティ的組織にならざろう得ない。組織力の最大化を図るため何を使うか、を考えるより、何を捨てるか、を考えるほうがうまくいく場合もある。あらゆる方向から考える、みんなで知恵を出し合う、それが必要な時代だ。