ウォーキングとバイクと転職

50のオヤジが2年がかりで転職を目指します。息抜きのブログです。

転職を考えたきっかけ

〇地方の田舎町は人口が減り、なんの商売でも厳しい。景気がいい話はほんの一部。さらにコロナだ。


〇俺の勤める会社も10年くらい前までは良かった。転勤族の暮らしは気楽で自分に合ってるし、給料もそこそこで暮らしはなんとか成り立っていた。でも時代の波は厳しい。「絶滅業種」になりつつある。


〇少し前まで俺がやっていた仕事は職人仕事に近い。10年やって1人前になる。じゃあ他で応用が利く仕事かというとそうでもない。


〇俺を育てるのに会社はコストと時間をかけた。だから俺はその部門に否応なく20年近く張りつけだった。その間、別部門への転属を何度も希望したが、お家事情がそれを許さなかった。でもそんな人間ももうすぐいらなくなる。「AIはベテラン社員の誰よりも正確で確実な判断をしてくれる。」そうだ。


〇「いらない」となれば会社は速い。上司に諫言したことがきっかけで降格された。今思えばきっかけを待っていたのだと思う。その後未経験の別部門に飛ばされた。そこで「全く仕事が出来ない人間」と数百万の減俸を喰った。いわゆる「捨て駒」だ。


〇大河ドラマで「麒麟が来る」をやっている。光秀を見ると「自分がいるぞ。」と笑えてしまう。「忠誠心」や「顧客を思う心」や「郷土愛」はもはや不要の時代。それを虚しいと思うのは、受け入れられない自分のせいだと思う。でもそう思うのは俺だけじゃないようだ。他の社員もみな気息奄々になりつつある。無機質で保守的。不安と怯え。そんなものが社内を覆い、入社した時とは全く別な会社になってしまった。明智光秀は本能寺の変をおこすが、俺は場を去ろうとしている。


〇会社や故郷には十分尽くしたと思う。これからは自分のために働こうと思った。それが転職を考えたきっかけだ。

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