ウォーキングとバイクと転職

50のオヤジが2年がかりで転職を目指します。息抜きのブログです。

ヤマハのセローにまたがったら

〇この春、息子がバイクの免許を取る予定だ。おれはバイクを3台もっているが、1台は息子の手に渡る。息抜きにバイク屋に行った。


〇バイクの買替の時はショップには妻と一緒に行くことにしている。俺の生活にいかにバイクが必要か伝えるためだ。妻も諦め顔でついてきてくれる。


〇ついでに言っておくとチャンスがあれば転職する、ということも会社には伝えてある。長年勤務した会社に対し影でコソコソ転職先探しをするのは卑怯だと思うからだ。会社は迷惑顔だが、理解はもらっている。


〇欲しいバイクがあった。去年製造中止になったヤマハのセローだ。どこでも走ると言われる名車だ。店に入り店員さんと仲良くなってから、セローの現物を拝む機会を得た。


〇なんてフレンドリーで可愛いバイクなんだ!とファーストインパクトは最高だった。


〇またがらせてくれるという。同じようなバイクでホンダ製のCRFというオフ車もあるらしいが「たぶん足つきませんよ。」・・・赤信号機の都度つま先ツンツンは50男には酷だ。同じ単気筒らしいが「CRFは水冷エンジンです。セローよりパワーがあります。セローは空冷エンジンです。パワーは劣りますが頑丈でメンテナンスも楽です。」とのこと。俺の所有するバイクは全て空冷単気筒。20馬力あれば十分だ。高速に乗らなきゃいいだけだ。


〇引っ張ってきてくれた白とグリーンのセローに座ってみる。「こんにちは」とバイクがあっさり迎え入れてくれた。シート高、着座姿勢。しっくりなじむ。足もつく。


〇手を下ろす。自然に手が下りたところにグリップが来た。下を見ずに理想的ステップ位置に足をずらす。まさに「ここ」という位置にステップがある。


〇小さく機能的な計器類。前を見ればチラチラとフロントフェンダーが美しいストライプを描く。軽く沈み込む柔らかなサスも、腕にかかるほんのりとした荷重もそのすべてがしっくりきすぎた。スタンドを上げて腰で車体を取りまわしてみる。軽い、軽すぎるぞセロー!


〇これほど息の合うバイクとこれまで会ったことがない。またがると優しく迎えてくれる。そしてシンクロしてくる。ヤマハが俺のために作った専用機、そんな感覚になる。バイクの好みや感じ方は人それぞれ。俺はこいつがすごく合う。


〇店員さん曰く「タマ数減ってますから買うなら早めに連絡ください。新車で買う?回してもらえるかな・・・」既に心の中で買いは決定した。


〇さて、お値段だが・・・60万円!250CCだよ!高すぎんじゃないの!「今時のバイクはこのくらいはしますよ。」・・・そうなんだ。


〇金はどうしよう。またローンか。この間返し終わったばかりなんだけどな、と思いながら金繰りを考えた。なんか「バイク購入補助金」みたいなもの、ないかな、それこそFPの知識でって考えたが道楽道具の購入にそんな制度があるわけがない。


〇「あれが免許取ってこれ気に入ったから持って行くって言われたら困るな。」と妻に言うと「心配いりません。あの子はあなたほどバイクにのめり込みません。バイク馬鹿になりません。」と冷静な顔で返された。ちょっと安心した。

×

非ログインユーザーとして返信する