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外貨建保険販売資格

〇来年から外貨建保険は「外貨建保険販売資格」の取得者でないと売れない。そこでそれを取得してきた。なんでも資格がないとモノが売れない時代になった。


〇「生命保険募集人」の資格を持ってると受験できる。「米ドル建て」とか「オーストラリアドル建て」といった外国通貨建ての保険商品が売れる。為替相場の影響を受けるため、商品の説明には時間がかかる。


〇よくお客さんから「普通に日本円建ての保険じゃだめなの?」と聞かれる。相続対策や節税のためなら外貨商品でなくてもいいが、貯蓄や利殖が目的なら「だめ」だろうと思う。


〇保険屋さんが人々からかき集めた保険の支払金をなぜ満期になると増やして返せるか?それは預かったお金を寝かしておかないからだ。動かして儲けてお客に還元する。例えば日本円なら日本国債などに投資している。知ってる人も多いだろうが日本国債は利率が0に近い。長期の10年物だとマイナスなんてこともある。だから儲けが出ない。お客に分配できない。だから利殖には日本円建て保険は不利になる。


〇なんでこんなことになってるか、というと日銀が「なるべく市中に金を出させて、みんなから借りてもらって金を回し、世の中景気が良くなるように。」との願いからバカみたいに低い金利をつけているからだ。市場関係者からは当初から効果を疑問視する声が相次いだ。それを振り切って断行。結果は知ってのごとく大失敗。アベノミクスも惨状を拡大させた。赤字国債の金額は天文学的数字となった。20年以上も大規模な量的緩和を続け、日本は疲弊した。


〇企業に必要なのは国の金銭補助じゃなくて規制緩和。種を撒くんじゃなくて土壌改良。グーグルもアマゾンも補助金をもらわないし国策企業じゃない。ただ、ネット業界の規制が緩いので自由にやれた。で、でかくなった。ドルやユーロに魅力を感じ、外貨建保険がはやるのも当然で、それらの国の金利はまっとうだ。ただし今はコロナ禍で量的緩和を行う国も多く注意が必要だ。商品によっては利回りを確保できないため募集中止になったものもある。


〇どの道今後とも外貨建商品は資産形成上必要なツールになる、と見込んで取得した。量的緩和のみに始終する日本の金融政策。もはやマクロ経済に学ぶような政策では金融市場を制御できない時代。それに気づきながらも「いつか勝利の日がくる。必勝を信じ」「ゼロ金利」「マイナス金利」・・・かつてない大規模な悲しい特攻作戦だ。憐れみすら感じる。


〇日本の金融政策は「過保護な母親」に似ている。政治もそうだ。本来なら子供の力で切り抜ける問題も母親が手を出しすぎる。そして緩和すべき規制を逆に強化する。それにより、「本当は死ななきゃいけない企業」が生き、「生きて将来を担う企業」の成長を阻害する。だから、昭和の終わり頃までは良かったが、それ以降30年、日本の経済成長は停滞した。
ITバブルの崩壊もリーマンショックの時も、国が手を出しすぎた。ゾンビ企業のためにどれほどの救済金を出したのか、俺には分からないが、少なくとも日本は資本主義であるという大前提を国が崩しすぎたきらいはあると思う。


〇補助金は「タダもらい」じゃない。「復活したら税金という形で返してもらう」ために出している。この当たり前の前提を説明し、場合によっては念書をもらう必要がある。なぜなら財源が税金だからだ。みんなの金を特定の企業や個人がタダでもらえるわけがない。「税の公平性」に反する。一般市民がやったらたぶん違法行為で捕まる。国がやるんで合法なのかもしれないが。「裕福な企業からいかにして税金を分捕るか」と考えるのと同じくらい「乞食企業をいかにして少なくするか」を考えることも大事だと思う。


〇今回のコロナ禍も、もしコロナがなければ順調に売り上げて税金をしっかり払えた企業ならたっぷり補助金を出せばいい。大きな企業ならガンガン出してあげていいと思う。5~6年の税収で出した金は戻ってくるし感謝もされる。だが、そもそもコロナ以前に「すでに死んでた会社」に補助金を出す必要があるのだろうか?最低限でも確定申告書や決算書、納税額なんかを見て補助金を出してるんだろうとは思うが、大阪の事件などニュースで見ると「おいおい、なにやってんの?」とフラフラしてくる。


〇「俺が若い頃、日本は経済大国だったんだぞ!日本の企業群は「ライジングサン」と呼ばれ世界を席巻したんだぞ!」と言っても今の若者たちは信じてくれないと思う。SONYやMITSUBISHIを産んだ日本が誇りだった。今は見る影もないが。海外企業に買収された会社も多い。


〇でも、日本がダメでも外貨商品で世界の富が少しでも実感できるなら、それもありかって思う。それ欧州だ、中国だ、インドだ、と日本人も世界に投資すればちゃんと上前もらえるわけだから。そのうち国境もなくなればいいな、と個人的には思う。少なくとも経済活動において国というものが足かせになりつつある時代だ、って思う。

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